ウォーターサーバーの水はなぜ冷たい?冷水を保つ仕組みとは

ウォーターサーバーが冷水を出せる仕組みとは?

ウォーターサーバーいつでも冷水や温水を出せる為非常に便利です。冷水が出せる為、電気ポットよりも活躍できる機会が多いと思います。

しかし、ウォーターサーバーはどうやって冷水を出しているのでしょうか?今回は冷水を出す仕組みについて説明します。

ウォーターサーバーの構造は?

ウォーターサーバーの水はボトルから直接出てくる訳ではなく一度ウォーターサーバーの中のタンクに貯蔵されます。
水を貯蔵するタンクは2つあり、それぞれ温水と冷水を貯蔵する為のタンクです。これらのタンク内で水を冷水や温水に変え、一定の温度を保ったまま貯蔵されます。

ウォーターサーバーの初回起動時はタンクに全く水がない状態の為お湯を冷水を作る為に時間がかかりますが、一度起動した後は温度が常に一定に保たれている為適温のお湯や冷水を使うことができます。

ウォーターサーバーが水を冷やす仕組みとは

ウォーターサーバーが水を冷やす仕組みには主に電子式(ペルチェ)タイプとコンプレッサータイプの2種類あります。

・電子式(ペルチェ)タイプ
一つ目の仕組みは冷蔵庫やエアコンなどの各種冷却装置でも使われているペルチェ素子と呼ばれる電子部品を使用した仕組みです。
ペルチェ素子は電流を流すと一方の面が吸熱し、反対面が発熱するという特徴があります。この吸熱効果を応用して水を冷却しています。

小型化がしやすい為、ウォーターサーバーの重量を軽くしやすいのがこのタイプのメリットです。
反面、冷却効率が悪い為冷却に3時間程度かかる点がデメリットです。

・コンプレッサータイプ
タンクの周りに冷却用の配管を巻きつけて冷媒をコンプレッサーで循環させて冷却する方式です。
冷却の効率が高く30分程度あれば冷却することが可能です。

部品が重くなりやすい為、ウォーターサーバーの重量が増えてしまうのが欠点です。また、消費電力も電子式タイプよりも多くなります。

ウォーターサーバーが加熱する方式は?

お湯を作る時は電気ポットなどと同様で金属棒を使用します。
金属棒に電気を通した時に起こる熱によってタンク内の水に加熱します。

節電の為にウォーターサーバーの電源を抜かない方がいい理由とは?

冷水やお湯がすぐに飲めない

ウォーターサーバーは冷却・加熱・保温のいずれにも電気を使っています。加熱には40分以上、冷却に至ってはタイプにより数時間かかってしまう場合もあります。
ウォーターサーバーの最大のメリットであるいつでも冷水やお湯が飲めるという点がなくなってしまう為、電源を抜くことはオススメしません。

かえって電気代がかかる

再度電源を入れた時にタンク内の水の再冷却や再加熱が必要になります。保温よりも加熱や冷却に使う電力が大きい為、節約のつもりがかえって電力がかかってしまいます。

衛生面や水質の劣化も

電気がなくなると保温できなくなる為、雑菌が繁殖しやすくなり、水質の劣化のスピードも上がります。自動メンテナンスなどの各種機能も電気によって動いているので電源を抜くと止まってしまいます。

ウォーターサーバーの衛生面は?

ボトル交換時は注意

ウォーターサーバー内は密閉された空間の為比較的雑菌が入りにくいように作られてはいますが、ボトル交換時はボトルの設置部分が空気と接触する為雑菌が混入してしまうリスクがあります。
ボトル交換はアルコールを吹きかけた布なのでしっかりと除菌してから行いましょう。

冷水は雑菌が繁殖しやすい

温水は常に加熱されている為雑菌が繁殖する可能性は低いですが、冷水は雑菌が十分に活動できる温度である為混入してしまうと繁殖しやすくなります。

冷水が定期的に加熱殺菌するウォーターサーバーもある

冷水を定期的に加熱殺菌するタイプのウォーターサーバーもあります。冷水の衛生面が不安な場合はこのタイプのウォーターサーバーがオススメです。

定期メンテナスすることが望ましい

長く使っているとタンク内が汚れたり機器が劣化したりする為雑菌が繁殖しやすくなります。
業者に依頼して半年から1年に1回程度メンテナンスを行うことが望ましいです。

まとめ

・冷却には電子式タイプやコンプレッサータイプを使用している
・電子式タイプで使用するペルシェ素子は電流を流すと吸熱できる特徴を保つ為これを利用して冷却
・コンプレッサータイプでは配管中に冷媒を循環させることによって冷却
・加熱する場合は金属棒を使用
・衛生面や再加熱・再冷却が必要な為、節電の為でも電源を抜かない方が良い
・衛生面はボトル交換時は特に注意。
・半年〜1年に1回メンテナンスをするとより衛生的に使える