ウォーターサーバーの電気代と節約

いつでもお湯や冷水が出せるウォーターサーバーです。以前は企業で使われることが多かったですが、近年は家庭でも使われるようになりました。導入を検討している方も多いと思います。

導入に当たって大型の電化製品である為、電気代は気になるところですね。
そこで、今回はウォーターサーバーの電気代に焦点を当てて調べてみました。

Contents

ウォーターサーバー導入のメリットとは?

電気代の説明に入る前にまずはウォーターサーバーのメリットとデメリットについて見ていきましょう。本項ではメリットについて次項ではデメリットについて説明します。

お湯がすぐに出る

いつでもお湯が出せるのでコーヒーやお茶を飲みたい時に便利です。また、お湯から料理を始められば料理時間の短縮やガス代の節約になります。

温水スイッチを押した直後は熱湯を作るまでに40分ほど必要ですが、それ以降はいつでもお湯を使用できます。電気ポットのように頻繁に水を入れたりお湯が沸くまでの待ち時間も無くなります。

冷水もすぐに出る

冷水もいつでも使うことが可能です。冷たい水を飲みたい時に氷や冷蔵庫で冷やす必要もありません。

災害時の為の水の貯蓄にも

ボトルの水は災害時の非常用の水としても活用できます。
開封後は空気から雑菌が侵入するので衛生面には注意しましょう。

ウォーターサーバーのデメリットとは?

電気代がかかる

大型の電化製品であり、常に電源に接続している必要がある為、電気代はかかります。

設置する場所をとる

大型の電化製品の為、設置する場合に場所をとります。また、電源の関係でコンセントの近くに配置した方が良い為、家具の配置を変える必要がある場合もあります。また、

必要以上の水を購入しければならない場合も

水の購入ノルマがあるので定期的に購入しなければなりませんが、料理をあまりしない場合は一人暮らしの場合は必要以上の水を購入しなければならない場合があります。

水の料金はやや割高

水の料金はスーパーやコンビニで販売しているペットボトルと比較すると割高な場合が多いです。

ウォーターサーバーの平均的な電気代とは?

月額1,000円以内のウォーターサーバーが多い

ウォーターサーバーの月額の料金は1,000円以内と表記している業者が多いです。これは飽くまで平均的な使用料である為、利用状況によって1,000円以上かかる場合もあれば、800円程度で利用できる場合もあります。

電気代はメーカーによってばらつきがある

大半の業者が1,000円以内に収めていますが、1,000円を超えている業者もあれば800円程度で利用できる業者もあります。

省エネモードのあるウォーターサーバーを活用すれば安くなる

ウォーターサーバーによっては省エネモードを搭載したものもあります。省エネモードは名前の通り電力を節約できるモードであり、夜間などウォーターサーバーをあまり使用しない時間の電力を抑えることで電気代を節約しています。
省エネモードを活用すれば月額500円程度まで電気代を下げられる場合もあります。

ウォーターサーバーは何に電気を使っている?

ウォーターサーバーは主に「水を沸騰させる」、「水を冷やす」、「水・お湯の保温」、「タンクの水の加熱殺菌」に電力を使っています。

水を沸騰させる

お湯を作る為に水を沸騰させます。最も電力を使うのがこの水を沸騰させる時です。

水を冷やす

冷水を作る時も電力を使います。

水・お湯の保温

水の温度を維持する為に常に電力を使用しています。

タンクの水の加熱殺菌

ウォーターサーバーの水はボトルの水がそのまま出てくる訳ではなく、加熱や冷却処理をされてサーバー内のタンクに溜め込まれます。
ウォーターサーバーは雑菌が混入しにくい作りになっていますが、長期間水をタンクに保管しておくと衛生面に問題があります。お湯の方は常に高温の為問題ありませんが、冷水は温度が低い為そのままだと雑菌が繁殖する可能性があります。そこで、ウォーターサーバー内では定期的に冷水の加熱殺菌を行なっています。

自動メンテナンス機能

自動メンテナンス機能があるウォーターサーバーはメンテナンスにも電力を使っています。

電気代を節約したい場合でもやってはいけないこと

使わない時間帯にウォーターサーバーの電源コードを抜いておく

節約の為に電源を抜くことは有効なように感じますが、ウォーターサーバーは使用していないときでも水の保温を行なったりサーバー内の衛生管理も行なっています。電源を抜いてしまうとこれらの衛生管理機能まで止めてしまうことになります。また、電源を入れた後、40分程度はお湯を使えません。
頻繁に電源を落とすことは故障の原因にもなるようなので、節電目的で止めるのはやめましょう。

ウォーターサーバーの温水スイッチを切る

温水スイッチを切るとお湯が作られなくなります。こちらも電源コードを抜いた場合と同様で衛生面に問題がある為、やめましょう。

ウォーターサーバーの導入は光熱費の節約になるのか

冷蔵庫の開け閉めが減る

スーパーやコンビニで買ったミネラルウォーターを冷水にする場合冷蔵庫に入れますが、水を飲むたびに冷蔵庫の開閉が必要です。冷蔵庫を開けると、内部を冷やす為に強い冷気を発生させる為、多くの電力を消費します。

電気ポットとウォーターサーバーを使った場合の電気代を比較

電気ポットは使用頻度によりますが、電気代は月額500円程度になります。一般的なウォーターサーバーの半分程度で、省エネモードのあるウォーターサーバーであれば同程度の金額です。金額は電気ポットが勝りますが、そこまで差がある訳ではありません。省エネモード付きなら同程度です。また、便利さではウォーターサーバーの方が上です。

ガス代が安くなる?高熱全体で見ると安くなるのか

お湯を沸かす時間を減らせることからガス代は浮きますが、代わりに電気代がかかります。電気の方が安くすむ場合が多いですが、高い節約効果がある訳ではないです。また、お風呂のお湯やシャワーにもガスが使われているのでそちらの利用が多いと効果をあまり実感できません。

多少の節約にはなるが期待したほど成果がない場合も多い

ウォーターサーバーの電気代は特別高い訳ではない為、多少の節約になる場合もありますが、普段のガスや電気の使い方によっては期待したほどの成果になりない場合も多いです。

光熱費の節約を考えているなら他の方法を考えた方が効果が高いでしょう。

ウォーターサーバーを選ぶ時は電気代・水の料金・レンタル料・機能のトータルで考えよう

電気代をチェックしよう

ウォーターサーバーを選ぶ時は電気代は必ずチェックしておきましょう。電気代は1,000円以内のところがオススメです。

電気代が安くても水代やレンタル料が高い場合もある

ウォーターサーバーを選ぶ時は電気代だけでなく水の料金やレンタル料をチェックすることが大切です。電気代が安くても水代やレンタル料が高いケースがある為、トータルで見ると高くなってしまう場合もあります。また、水の宅配の送料については多くの業者が無料ですが、有料の場合もあります。見落としやすいので注意が必要です。

機能も必ずチェック。安くても欲しい機能がない場合も

安ければいいというものでもありません。いくら安い金額で利用できても十分な機能が備わっていないケースもあります。省エネモードやチャイルドロック機能など必要な機能が備わっているか確認するようにしましょう。

ボトルの重さも見落としやすい問題なので注意

大半のウォーターサーバーは上にボトルを設置するタイプですが、10リットル以上のボトルを持ち上げるのは男性でもなかなか重労働です。ボトルの軽いものを選んだりボトルを下にセットするものを選ぶなど、ボトルの重さを考慮してウォーターサーバーを選びましょう。

契約内容にも注意しよう

水購入のノルマ条件や解約時手数料など契約書には様々な条件が書かれています。重要な項目については業者の方が説明してくれますが、細かい点については説明されない場合もあるので細かい内容までしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

ウォーターサーバーは電気代は月額1,000円程度の為、電気ポットを使う場合よりは高くなりがちですが、便利さでは多く上回ります。ガス代の軽減や冷蔵庫で冷やす手間を考えると節約になる場合もあります。

電気代はウォーターサーバーを選ぶ時の一つの基準となりますが、それだけで決めてしまうと危険です。水の料金や機能面・契約面についても考慮するようにしましょう。