富士の天然水に含まれいている成分の一つバナジウム。
製鋼添加剤が主な用途ですが、近年では生体への影響に関する研究も進んでおり、健康やダイエットに有効な成分としても注目を集めています。
こちらの記事ではバナジウムの効果や注意点についてまとめています。
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バナジウムとは?
バナジウムは元素の一つで青みがかった銀白色をしています。用途の8割以上は製鋼添加剤であり、合金や触媒・電子部品・着色量など幅広い分野で活用されています。
バナジウムは18世紀にメキシコで発見されましたが、しばらくはクロムと混同されるなどの理由により新しい元素として認められない期間が続きます。
1830年にスウェーデンで再発見された際に新しい元素として公認され、スカンジナビア神話の愛と美の女神バナジス (vanadis) にちなみ、「バナジウム」と命名されました。
1925年にはアメリカで高純度の金属バナジウムの精製に成功し、合金や触媒など様々な用途で広く活用されるようになりました。
2000年頃に健康やダイエットに有効な成分として注目を集め始め、飲料水やサプリメントの分野でも活用されるようになりました。
バナジウムの効果
バナジウム摂取で得られる効果
生活習慣病の予防
ラットを使った研究ではインスリンと似た動きをすることがわかっており、バナジウムは血糖値を下げる効果をあると期待されています。また、老廃物を排出する働きやコレステロールを下げる働きもあると考えられている為、生活習慣病の対策として有効と考えられています。
ダイエット・美容効果
老廃物を排出する働きやコレステロールを下げる効果が期待されることからダイエットや美容にも有効だと考えられています。
欠乏すると?
人体に必ず必要な元素ではないので欠乏しても問題はありません。
バナジウムの注意点
生活習慣病からダイエットまで良いことづくめに見えるバナジウムですが、毒性についても確認されています。
バナジウムの毒性・発がん性についての研究
バナジウムもイオンは細胞に対して致死毒であることが確認されています。
現状の研究では海洋生物や小動物の致死量についての研究は行われていますが、人間への影響については十分な研究が行われていません。
WHOは2018年現在、「人間に対して発がん性があるかもしれない」という見解を示しています。
バナジウムの効果の信ぴょう性
バナジウムの効果については研究中のものも多く期待される程度に止まっています。同時に毒性についても十分な判断材料が揃っていませんが、マウスなどを使用した致死量を考えると天然水に含まれているレベルであれば人体への影響はほとんどないと考えられます。