赤ちゃんのミルクに塩素が入らないようにするには

水道水の残留塩素の問題

赤ちゃんのミルクを作る時に水道水の使おうと思っている方は多いと思いますが、

ちょっと待ってください。

赤ちゃんのミルクに水道水を使う場合の注意点として残留塩素の問題があります。

塩素は赤ちゃんの体に与える影響が大きいです。

また、残留塩素が有機物質と化学反応を起こした時にトリハロメタンと呼ばれる有害物質を発生します。大人であれば大きな影響はありませんが赤ちゃんはまだ体が弱い為、トリハロメタンの影響が大きいです。

水道水に塩素が含まれる理由は?

ではなぜ水道水に塩素が含まれているのでしょうか?

水道水は浄水場にて消毒・殺菌を行いますが、この時使用されるのはカルキ(次亜塩素酸カルシウム)と呼ばれる塩素を含む薬品です。このカルキが家庭の水道水に届くまでの間残っているのです。
カルキは当然意図的に残しています。カルキを家庭に届くまで残している理由は継続的に殺菌を行う為です。浄水場で全てのカルキを除去してしまうと、家庭に届くまでの間に雑菌が増えてしまいます。
より安全に水を飲む為にはカルキを残して継続的に殺菌する必要があるのです。

赤ちゃんのミルクの塩素を入れたくない場合はどうすればいい?

赤ちゃんのミルクには塩素を入れたくない場合はどのようにすれば良いでしょうか?
塩素を除去するにはどのような方法についてご紹介します。

水道水を沸騰させることで塩素を除去

水道水はそのままでは塩素が入っている為、使用できませんが、水道水が赤ちゃんのミルクに使用できない訳ではありません。
沸騰させることで塩素やトリハロメタンを除去することができます。

しかし、沸騰させる場合に注意点が一つあります。
数分の沸騰ではトリハロメタンを減らすどころか逆に増やしてしまうのです。トリハロメタンを減らす為には最低でも10分、より確実に除去するなら15分〜20分が必要となります。

塩素が入っていない市販の水を使う

市販の天然水、ミネラルウォーター、RO水、純水は塩素が入っていない為残留塩素やトリハロメタンの問題はありません。

市販の水を使う場合も注意点があります。水にはミネラルが多く含まれる硬水とミネラルの少ない軟水があります。ミネラルの多い硬水は赤ちゃんの内臓にかける負担が大きい為、必ずミネラルの少ない軟水を使いましょう。

赤ちゃんに使える水
◆天然水・ミネラルウォーター
ミネラルが含まれる代表的な水です。硬水のものもある為必ず軟水のものを選ぶようにしましょう。

◆RO水
RO膜と呼ばれるろ過膜により不純物を除去した水です。天然のミネラルもRO膜により除去されますが、人工的にミネラルが追加されている場合がある為ミネラルの含有量が多いものは避けましょう。

◆純水
不純物がほとんど含まれない水です。ミネラルもほとんど除去している為、利用できます。赤ちゃんのミルクを作る場合は純水がオススメです。また、赤ちゃん用に作られた純水もあります。

まとめ

・水道水をミルクに使う場合は15分〜20分沸騰させて塩素やトリハロメタンを除去しましょう
・水道水以外を使用する場合はミネラルの少ない軟水を選びましょう
・市販の水では純水が特にオススメです。