ウォーターサーバーの水の種類

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ウォーターサーバーの水の種類

ウォーターサーバーを選択する上で水の種類も重要になってきます。
それぞれの特徴を確認し、用途に分けて使い分けることが大切です。

ウォーターサーバーでは天然水やRO水が使われる場合が多い

ウォーターサーバーは天然水を扱っている業者が特に多く、次点でRO水を扱っている業者が多いです。

純水が使えるタイプや水道水を使えるタイプもある

純水を取り扱っている業者も一部あります。また、多くのウォーターサーバーは専用のボトルをセットするタイプですが、水道水を入れることができるタイプもあります。

RO水の特徴

RO水はRO膜により不純物を徹底的に除去した水

RO水はRO膜により不純物を徹底的に除去した極めて純水に近い状態の水です。

RO膜(Reverse Osmosis Membrane)とは逆浸透膜とも呼ばれる水をろ過膜の一種です。2ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリメートル)以下の非常に微細な膜によりあらゆる不純物を除去することができます。

RO水は衛生面や品質に優れる

非常に微細な膜である為、ゴミや埃はもちろんのこと、各種ウイルス・発ガン性物質・放射性物質・ヒ素や水銀などミクロレベルの不純物除去を行うことができます。
あらゆる不純物を除去できる為、衛生面に優れ、非常に高い品質の水を作ることができます。

カルシウムやカリウムなどのミネラル物質も除去

RO膜は有害物質でなくカルシウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラル成分も除去します。

天然水だけでなく水道水からでも作れる

RO水は基本的にどんな水からでも作成可能です。天然水だけでなく水道水から作られる場合もあります。残留塩素などの物質も除去できるので水道水からでもより品質の高い水を作ることが可能となっています。

値段が安い

水道水からも作れる為比較的低コストで製造できる水です。低コストで作れる為、販売される時もかなり安い価格で購入できます。

味はない為人工的にミネラルが追加されている場合が多い

RO水はミネラルも含めた成分も除去する為そのままだと味がありません。そのままだと飲みにくい為、ウォーターサーバーで使うものや市販の商品は人工的にミネラルを添加して味をつけているものが多いです。人工的な味付けの為、天然水のような自然な味わいはありません。

天然水の特徴

天然水は特定水源から採水した地下水

天然水は特定の水源から採水した地下水のうち、最低限の不純物除去や殺菌処理を行なったものです。

天然ミネラルによる自然な美味しさ

ほとんど天然のままの状態で飲むことができる為、天然ミネラルならではの美味しさを味わうことができます。

特定の地域でしか採水できないので価格は高くなりやすい

天然水はそのまま飲んでも問題ないくらいの綺麗な水である必要があります。よって採水できる場所は限られています。特定の地域の水しか使用できないのでコストが高くなりやすく、販売される時も値段が高くなります。

完全に不純物は除去できない

天然のミネラルを残せる反面、微細サイズの発ガン性物質や放射性物質などは除去できません。最も、市販の天然水は業者が発ガン性物質や放射線物質のチェックを行なっている為この点は問題ありません。

天然ミネラルを残す為に加熱殺菌していない場合も

天然ミネラルをできる限り残す為に加熱殺菌を行なっていない業者もあります。ウォーターサーバーの場合は冷水も定期的に加熱殺菌が行われますが、市販の天然水を飲む場合は注意しましょう。

水道水の特徴

圧倒的に価格の安い水道水

蛇口を捻るだけで出てくる水道水は私達の生活に欠かせない水です。飲料水としては美味しいとは言い難く、都会地域では匂いも気になりますが、1リットルあたり約0.2円と非常に低価格です。

水道水はミネラルが少ない軟水が使われている

水道水は水道法によりミネラルの含有量が細かく決められています。基本的にはミネラルの少ない軟水です。

残留塩素が臭いやまずさの原因に

水道水の問題点の一つは残留塩素による臭いです。また、都会など残留塩素の多い地域では味にも影響が出てくる為飲料水として使うのにはやや抵抗があるかもしれません。

発ガン性が疑われるトリハロメタンの問題

残留塩素は別の問題もあります。塩素が有機物と化学反応を起こすことによりトリハロメタンという発ガン性物質が発生します。大人であれば影響は少ないですが、赤ちゃんや小さな子供は影響が大きい為、しっかりと加熱してカルキ抜きする必要があります。

水道法に基準はあるものの、衛生面に不安が残る

水道法により水道水の品質は一定以上の基準に保たれています。しかし、それは浄水場の話です。家庭に届くまでの間に不純物や雑菌の混入により基準を割る可能性があります。一戸建てであれば影響は少ないですが、マンションなどの集合住宅は貯水槽に長期間水を保管する可能性があります。長期間の保存は水質の劣化にも繋がり、貯水槽の衛生状態によっては水質がさらに下がります。

純水の特徴

ほぼ不純物が含まれない水

蒸留や高精度のろ過装置によって不純物がほぼ全て取り除かれた水を純水と呼びます。

純水は水の特徴を最大限に活かせる

水はものを溶かす力が強い特徴があります。不純物がほとんど含まれていない純水の場合その特徴を最大限に活かすことができます。

不純物はないため、素材を活かせる

不純物がなく、ミネラルなどにより味が変わることもない為、茶葉やコーヒーの風味などを活かすことが可能です。

番外:浄水器の水は?

RO水ほどではないがある程度の不純物の除去が可能

水道の蛇口に取り付けることで水道水内の不純物を除去できる機器です。メーカーにより除去できる精度は異なりますが、塩素も除去できる為、水の嫌な臭いや味を改善できます。

フィルターの交換などの低コストでの運用は可能

ウォーターサーバーと比較すると使う水は水道水に限られ、お湯には使えませんが、低コストで衛生面の改善が可能です。

浄水器のフィルターを通した水はすぐに飲もう

塩素は殺菌の為に水道水に含まれています。
塩素を除去すると臭いや味は改善されますが、同時に殺菌効果も失われます。浄水器で水を入れた場合はできるだけ早く飲むようにしましょう。

ウォーターサーバーの用途と水

硬水と軟水について

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが120mg以上含まれる水を硬水、120mg未満の水を軟水と呼びます。赤ちゃんに使う水や、腎臓など内臓が弱い方はミネラルの少ない軟水のものを選びましょう。

赤ちゃんのミルク作りならRO水・純水がオススメ

赤ちゃんのミルクに使う場合は不純物やミネラルの少ないRO水や純水がオススメです。RO水は人工的にミネラルが追加される場合が多い為、ミネラルの含有量に注意しましょう。

天然水も軟水のものであればOKです。加熱されていないものもある為、市販のものを使う場合は加熱殺菌をしておきましょう。
水道水でも問題はありませんが、トリハロメタンを取り除く為に15分〜20分程度沸騰させる必要があります。

料理や飲料水として使うなら天然水がオススメ

料理に使う場合や水として飲む場合は天然水がオススメです。天然水の自然な味わいを楽しむことができます。

コーヒーやお茶の味を楽しみたいなら不純物の少ない純水がオススメ

純水自体には味がほぼない為、茶葉やコーヒー豆の味を引き立てることができます。

とにかくたくさん水を使いたいという方には水道水タイプがオススメ

味は気にしないけれどとにかくたくさん水を使いたい場合は水道水を使うタイプがオススメです。水道水は水の料金がない代わりにレンタル料金が高くなりがちですが、水を大量に買うよりも安くすむケースは多いです。
フィルターによる不純物や水素水の作成ができるもの・ミネラルを添加するものなど様々なタイプがありますので、機能としては天然水やRO水に引けを取りません。

ウォーターサーバーに専用のボトル以外の水を入れても大丈夫?

ウォーターサーバーは基本的に専用のボトルを使うことを前提として作られています。水道水や他の業者の水・市販の水などは故障や雑菌繁殖の原因になるので使うのはやめましょう。

まとめ

ウォーターサーバーに使える水は天然水とRO水が中心ですが、純水や水道水を使えるタイプもあります。水は種類によって性質が全く異なるので、家庭や使用目的によって最適なものを選ぶようにしましょう。