ウォーターサーバーの水は主に天然水とRO水
ウォーターサーバーの水は主に天然水とRO水が使用されています。天然水は言葉の意味からどんな水か連想しやすいと思いますが、RO水がどんな水かイメージできない方が多いと思います。
そこでRO水かどんな水かについて調べてみました。
RO水とは?
RO水とはRO膜と呼ばれるろ過膜を通すことで不純物を徹底的に除去した水です。小さなゴミや埃から微細な雑菌やミネラルまで除去しているので極めて純水に近い状態の水です。
RO水の特徴
RO膜により不純物を徹底的に除去
RO水はRO膜(逆浸透膜とも)を通してゴミ・埃・ウイルス・放射性物質・ミネラルなど不純物を徹底的に除去します。
天然水だけでなく水道水からでも作れる
基本的にどんな水でも作成可能で、天然水だけでなく水道水からも作成できます。どんな水でも作れる為比較的低コストで作成でき、スーパーやコンビニのRO水も天然水と比較すると低価格で売られています。
味はない為人工的にミネラルが追加されている場合が多い
ミネラルを含めた不純物をほとんど除去してしまう為、味が無くなります。そのままだと飲みにくい為、人工的にミネラルを追加して味をつけているケースが多いです。
人工的にミネラルを添加する為味は天然水に劣ります。
RO水の安全性について
RO膜により不純物を徹底的に除去しているので安全性は高い
RO水はRO膜によりゴミ・埃・ウイルス・放射性物質・ミネラルなどのあらゆる不純物を徹底的に除去しているので非常に衛生的です。
また、ミネラルや埃など雑菌の餌になる物質も少ない為、雑菌が繁殖しにくい環境です。
安全性が高い水と言えます。
水自体は衛生的だが、長期間放置すると雑菌が繁殖
あらゆる不純物を除去する為水自体は衛生的です。そのままであれば雑菌は繁殖しにくいですが、開封後は埃などの不純物が入りやすいです。また、ペットボトルなどに口をつけて飲むと唾液が混入します。埃や唾液などが入ってしまうと雑菌の餌が増えて繁殖しやすくなってしまいます。水道水と違い塩素が含まれない為、繁殖のスピードも早いです。
ペットボトルの場合は直接口をつけて飲むのは避け、開封後はできるだけ早めに飲むようにしましょう。
ウォーターサーバーで利用する場合もサーバー内で加熱殺菌は行なっていますが、コップに注いだ後はできるだけ早く飲むようにしましょう。
RO水を安全性を支える技術「RO膜」とは?
逆浸透膜とも呼ばれるろ過膜の一つ
RO膜は逆浸透膜とも呼ばれているろ過膜の一つです。
非常に微細な網目により不純物も徹底的に除去
2ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリメートル)以下の非常に微細な網目によりあらゆるミクロレベルでの不純物の除去を可能としています。ウイルスだけでなく発がん性物質や放射線物質など微細な有害物質も除去できるのが最大のメリットです。
天然ミネラルも除去するので極めて純水に近い状態にできる
天然ミネラルも除去する為極めて純水に近い状態を作ることができます。ミネラルの除去はデメリットに見えますが、赤ちゃんのミルクに使う場合など、ミネラルが少ない水の方がいいケースもある為、メリットにもなります。
RO膜の原理
そもそも浸透膜とは?
RO膜は逆浸透膜のことです。つまり逆でない浸透膜も当然あります。
浸透膜は一定の大きさより小さいサイズの分子やイオンを通したい時に使う膜です。
浸透膜の原理
濃度の異なる二つの溶液を一つの容器に入れた場合、濃度の高い方の溶液の圧力が高くなり、濃度の低い方の溶液の圧力が低くなります。
溶液に圧力差がある場合は圧力差を埋める作用が動きます。何も仕切りがない場合は均等な濃度になりますが、二つの溶液の間を浸透膜で区切った場合は一定のサイズ以下の分子やイオンしか通れない為、水かさを増やして濃度を下げることで、圧力を一定に保ちます。
◆純水と非純水を利用した例
・水しか通さない膜で仕切られた容器を用意
・片方に純水を入れる
・もう片方に非純水(不純物が含まれている水)を入れる
・圧力差を埋める為に純水が膜を通り、非純水の濃度を下げる
逆浸透膜の原理
逆浸透膜の原理は浸透膜の原理を応用したろ過方法です。使う膜は浸透膜の原理の時と同じで、特定のサイズ以下の分子やイオンのみを通す膜です。片方に不純物の入った溶液を用意し、その溶液に圧力をかけます。圧力を下げる為に水のみが膜を通ります。
◆純水と非純水を利用した例
・水しか通さない膜で仕切られた容器を用意
・片方に非純水を入れる
・非純水に圧力をかける
・圧力を下げる為に水だけが膜を通り、純水に近い水ができる
RO水は安全性の高い水
RO水は非常に安全性の高い水である為赤ちゃんのミルクなどにも安心して使用できます。
ペットボトルの開封後や、コップに注いだ後は埃などの混入により雑菌が混入しやすくなる為、できるだけ早めに使用することが大切です。